#12 下肢の浮腫と不快感に足の動作が与える影響についての論文

今回は足の浮腫についての論文を読んでいこうと思います。個人的にノートにまとめている論文を含めると浮腫関係は4つめに当たりますが、ブログで記載するのは初めてですね。今回もアブストラクトの自力翻訳を主軸として書いていこうと思います。

また、この論文は全文入手はできていないため、限られた情報のみを日本語に起こしています。

Effectiveness of leg movement in reducing leg swelling and discomfort in lower extremities

Yen-Hui Lin, Chih-Yong Chen , Min-Hsien Cho cShow moreShareCite https://doi.org/10.1016/j.apergo.2012.03.002Get rights and content

要約

様々な仕事をする中で、人は長時間立ち続けることで足に不快感や痛みを起こすことががある。この研究では、立位姿勢を保持する間で3つの足の動きを行い、それらが下肢の浮腫や不快感を緩和する効果について検討する。

26〜35歳の10人の健康的な男性が被験者として参加した。研究所の中で4時間固い地面で立ち尽くす中で3つの足の運動を行った。各1時間のなかに2つのフェーズがあり、50分の立位と10分の休憩が設けられていた。立位時間のなかで以下のいずれかの動作を行った;動作無し(姿勢を変えない)、足関節の運動(2回、各2分)、股関節の動作(2回、各2分)。大腿および下腿の周径を4時間の立位の開始時および各1時間後に測定した。

情報が限られていて、動作の詳細分からず…

観察した結果、3つの足の運動パターンでは下肢の浮腫に異なる変化与えることが示された。動作を伴わない立位保持にて、大腿周径(1.22%増加)および下腿周径(1.32%増加)という最も大きな変化率を示した。大腿部の周囲径の変化は、足首を動かしたときに最も小さくなった。 脛部の周囲径の変化は、股関節を動かしたときに最も小さくなった。認識された不快感と立位時間の関係性は決定的で、何も動作を行わない4時間の立位が被験者に最も脛の不快感を与えた(5.8)。

5.8という数字は主観的不快感と予想するものの判明せず。

足の動作は脛の不快感の認識に大きく影響を及ぼす。本研究の結果は、、30分の長い立ちっぱなしの後には短時間でも脚を動かすことで足の不快感や浮腫を軽減できることを示唆している。

ひとこと

これまで個人的に読んできて論文は、浮腫の種類について1本と、長時間の座位を中断することが与える影響2本でした。今回は初めて立位姿勢の保持をテーマにしたものです。感覚的に知っていたことではありますが、立位だろうと座位だろうと「しっぱなし」というのは浮腫に大きく影響しますし、それらを中断したり足の運動を入れることで軽減するようですね。

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