#7英論文を要約してみる ”Is a vegan diet detrimental to endurance and muscle strength?”

ついに要約回です!! いつも、ただの翻訳になってしまい一部のマニアックなトレーナーにしか需要ない内容だなあと思っていたところでした。今回は前回のブログ記事を要約してみようと思います。

著者:Guy Hajj Boutros , Marie-Anne Landry-Duval, Mauricio Garzon , Antony D Karelis 

雑誌:European Journal of Clinical Nutrition,2020,Nov (ページ分からず)

2020年に出された”ヴィーガンの食事は持久力と筋力に有害であるか?”という論文です。

導入

植物ベースの食事は普及してきたが、不足栄養素があることからヴィーガン食は運動パフォーマンスの低さと関連しているという考えもある。パフォーマンスとヴィーガンの関係性についての更なる研究として今回「より特徴付けられた集団でのヴィーガンと雑食の人における持久力と筋力の違い」を調べる。

実験方法

参加者

2018年11月から2019年8月までで総勢56人の参加者が集まった。56人は彼女らの食事を元にヴィーガン28人、雑食28人に分けられた。参加要件は以下の通りで、心血管系の疾患・癌を持つ人や妊婦は参加出来ない。

  1. 18-35歳(女性)
  2. body mass index(BMI)が18.5ー24.9kg/m*2
  3. 週に150-200分の有酸素運動をしている
  4. 整形外科的疾患がない
  5. 非喫煙者
  6. あまりお酒を飲まない(1日1杯以下)
  7. 運動状況は「毎週何分くらいの有酸素運動をしますか?」という質問による自己申告。

測定項目

推定VO2Max

サイクルエルゴメーターにて」最大酸素消費量(VO2Max)を評価。70-80rpmをキープした状態で、50Wで2分から始まり各々の限界まで2分ごとに25Wずつ増やした

筋力

筋力はチェストプレスマシンとレッグプレスマシンを用いて、1RM測定を行う。

体組成

身長・体重・体脂肪・BMIを測定。

最大下持久力テスト

サイクルエルゴメーターにて測定。最大パワー出力(ワット)の70%で本測定を行った。スピードは70-80rpmの範囲で保持して疲労困憊までペダルを漕ぐ。

食事摂取量

週3日の間の食事日記を継続的に行った。また、調味料や飲み物も含めできるだけ詳細まで書くことを求められた。

結果

体組成(体重、BMI、体脂肪率、除脂肪体重)同じ
年齢ヴィーガンのほうが高め
推定VO2Maxヴィーガンが遙かに高い
上半身の筋力ヴィーガンの方が少ない
身体活動(自己申告)同じ
下半身筋力同じ
最大下持久力テストヴィーガンが著しく高い
VO2Maxを固定した最大下持久力ヴィーガンが圧倒的に高い
年齢を固定したときにVO2Maxと最大下持久力ヴィーガンの方が高い

ヴィーガンに多い炭水化物、食物繊維、ビタミンC、鉄、マグネシウム
ヴィーガンに少ないタンパク質、ルチン、アラニン、脂質割合、飽和脂肪酸、ビタミンD,B12
同じ総エネルギー量、脂質、ナトリウム

考察

ヴィーガン食は持久力や筋力を求める人、特に若いアクティブな女性にとって有害ではないという発見があった。今回の結果は臨床的・練習的な点では役に立つ、栄養士や運動学者といった健康のプロにエクササイズにおけるヴィーガン食の役割を知ってもらう必要がある。

一般的に信じられている、ヴィーガンは人体に有害という考えとは矛盾していた。

あとがき

シンプル!!これをメインにした方がみんなに読んでもらえるかもしれない…。

とはいえ一度全て翻訳するんだけど。

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