#3 英論文を読んでみるその2 ”Some Thought on Strengh and Power”

今日は2つ目の論文です。タイトルは”Some Thought on Strengh and Power“。実際に2番目に読んだもので、英語を読むという意味で1周目を通しましたが、内容がよく分からず放置していた論文です…。以降4つほど論文を読んでみた自分が、今どのくらい理解できるだろうかと思いつつ読んでみました。

はじめに

Some Thought on Strengh and Power

Stone Mike, Garhammer John. National Strength Coaches Association Journal 3(5):p 24-25, October 1981.

Mike Stone博士とJhon Gaehammer博士による「力とパワーについて」の論文です。Michael Yessis博士が執筆した論文について、一部誤りがあるということでその部分に訂正を掛けるような論文となっています。つまり、本来は元となったMichael Yessis博士の論文をあらかじめ読んでいないと理解が深まらないです。

最初読んだときは、文章の理解をしていなかったので予め読むべき論文があるということすら分かっていなかったんだと今回気づきました😭今度読みます…。

※論文上で、文章の区分けがあまりされていなかったので勝手に段落分けしています

Strengh and Power

①優れた力とパワーを得るためには、ノーチラスマシンや他のマシンよりもフリーウエイトを適切に行った方が良いということは疑う余地がない。それに、「スナッチ・クリーン・ジャンプといった高パワーの動作が、アスリートの高パワー出力の動作を良くする上で重要」というMichael Yessis博士の考えに私たちは完全に同意している。だが、彼の結論付けには一部誤りがあるように思う。

②議論したい1つ目は、”400ポンド(181kg)の重りを2秒で2フィート(60cm)動かしたが、1年後には450ポンド(204kg)の重りを3秒で2フィート(60cm)動かしたということで、パワー出力が減った事を示した”という点ついてだ。この例を用いることで、Michael Yessis博士は、”力を加えたことによって、動きが遅くなり、その人のパワー出力が減るのだろう”という提案をした。

重さ時間距離
最初181kg2秒60cm
1年後204kg3秒60cm
この変化をどう捉えるか。Yessis博士はstrengthを加えたことでスピードが落ちてパワー出力が減ったと捉えたが果たして??

③図1は力(force)と早さ(velocity)は相反的な双曲線(=反比例グラフ)を描くような関係だと言うことを示している。この反比例関係は単独の筋肉にて見つかったが、1つの関節運動でも同様にみられ、そして最近の研究では複合運動にも当てはまることがわかってきた。

④初心者がストレングストレーニングをやることで、このグラフ全体を右にずらせる証拠となる論文がある(図2)。グラフのカーブが右にずれた事でわかるように、筋パワーの向上を伴っていた。

重めのレジスタンストレーニングを継続している人は、カーブの低い部分が右に伸び続けている(図3の丸く囲った部分)。特異的な高スピード、高パワートレーニングは、グラフのカーブの高スピード部分にポジティブな影響を与える(図3の目印とは別で)

⑤この段落、理解しきれずです🙇

Michael Yessis博士の例の話に戻るが…彼の例え(力を加えたことによって、動きが遅くなり、その人のパワー出力が減る)が正しいと仮定したら。

重くなるにつれて出力が落ちるからといって、被験者が再び400ポンドを挙げようとした際にパワー出力自体が下がったという意味ではない。(そのときの400ポンドは被験者にとってはもはやマックスではないのである)。被験者が400ポンドを以前より速く動かせるようになっているなら、パワー出力は高まっているはずだ。

 例えば、最初400ポンドを2フィート動かすのに2秒かかった被験者が、1年のトレーニングを経て1.75秒で動かせたとしよう。彼のパワー出力は400 ft-lbs/secから475.1ft-lbs/secに上昇していることになる。

重さ時間ft-lbs/s (フィートポンド毎秒)
最初400ポンド(181kg)2秒400ft-lbs/s
1年後400ポンド(181kg)1.75秒457.1ft-lbs/s

⑥しかしMichael Yessis博士の例はきっと誤りがある。Gaehammer博士は、数年にわたって国際大会のウエイトリフターの最大重量でのスナッチ、クリーン&ジャークを高速撮影した。一番重いのを挙げた時に、よりパワー出力が高くなると言うのが一貫して起こった。面白いことに、挙げるまでの時間というのは重さに関係なくほぼ一緒だった。このことから、2つの挙上とパワー出力を区別する最たる要因は力(strength)であるということを強く提案する。(グラフ1)リフティング大会は1,2年ごとにあり、選手は毎回より強いパワー出力を得て戻ってくることを覚えておくこと。

※以下よく分からないので英語のまま。”bar velocity and pull duration are similar but the higher velocity (and thus shorter duration) pull occurred with the heavier weights except for lifter BW where film speed error distortec some of the values.” (バーの最大速度プルの間隔は似ているが、より速いプルはより重いウェイトで発生しました。フィルム速度誤差が一部の値を妨げるリフターの本体重量を除いて。??)

あるアスリートによって挙上された重量の差(10-25kg)は、スナッチとクリーンにおいて大きかった。重い重量を上げたときの体重は一般的に5-7kg重いが、動作のスピードは速かった。

⑦似たような結果はパワーリフティングのスクワットでも見られ、そこでもパワー出力において力(strengh)が一番大事だと提案している。

⑧今まで述べてきたことから、ゆっくりのストレングス動作のほうがパワー出力が出やすいと感じてきているが、ハイパワーエクササイズがハイパワーパフォーマンスへの最適化を図り、ピークに到達させてくれることは真実である。

⑨ゆっくりとした動作の構成について議論する必要がある。図4 (speed-resistance curve)を見ると、曲線の近くにいる人(●:できるだけ速く実行している人)のほうがより効果的なトレーニングをしていて、曲線を右(よりトレーニング効果がある)に移行できるチャンスがある。

ノーチラストレーニング哲学を理解する限り、私たちは重さにかかわらず意図的にゆっくりと動くべきである。このタイプのトレーニングは、グラフの曲線からは離れることになりトレーニング効果は減少する。なぜ目的に沿ったスロートレーニングが筋トレ効果を減らすのかについては、モーターユニットの動員数が減るなどといった沢山の理由がある。全ての理由はこの論文ではカバーしきれない。

⑩図4。一方で、より重量を、できる限り速く動かすことで速度を得れる可能性がある。このタイプのトレーニングは以下の4つを提供してくれるだろう

  1. 優れた力
  2. 素晴らしいパワー出力
  3. 大きなトレーニング効果
  4. 力×スピードの曲線を右側に移行させるチャンス

Absolute Endurance

図5で見られる関係について考えると、筋力と持久力についても似たような議論ができる。

Strengh ano Metabolism

ウエイトトレーニングの代謝への効果についても議論したい。Michael Yessis博士は”力というのは、ゆっくりした状態で示され、好気性回路についても考慮できる”と述べた。ゆっくり運動したからといって、好気性代謝になるほど運動強度が低いという事でも無い。スロートレーニングの強度がパワー系のトレーニングよりも低いというMichael Yessis博士の見解には賛成する一方で、複数レップをこなすようなケースでは、エネルギー需要は好気性回路からの供給では足りず、ATP-CP系の貯蓄分か、嫌気性の解糖系を通すことになるだろう。

A Final Thought

オリンピックスタイルのパワーリフターは、スナッチ・クリーン&ジャークを通して高いパワー出力を示してきた。従って、パワーリフティングがパワー動作から成り立っていることに疑いはない。東ヨーロッパ、特にソビエト連邦は優れたウエイトリフターである。彼らは適切な調査をして発見したことに適応して、ここまでたどり着いているのである。

おわり

英語の分からなかった点

②のforce and velocity are inversely ralated in a hyperbolic manner の訳について。 inversely ralatedは”逆の関係”、hyperbolic が数学用語として”双曲線の”、mannerは“様子”という風に考えて、反比例グラフという言葉にまとめにしました。

③のmulti-segment movementについて。single joint movement と対になるような言葉だろうけど、適切な訳が分からない。2関節筋における運動なのか…

④のpower = Force X velocityについて。Xってなんだよ、グラフの話の最中だからX軸か??と思ったが、「筋パワー=力×スピード」なので、きっとX(エックス)ではなくて×(掛ける)なんだなと思った。

⑥”bar velocity and pull duration are similar but the higher velocity (and thus shorter duration) pull occurred with the heavier weights except for lifter BW where film speed error distortec some of the values.” の訳。以下のもので合っているのか…。「バーの最大速度プルの間隔は似ているが、より速いプルはより重いウェイトで発生しました。フィルム速度誤差が一部の値を妨げるリフターの本体重量を除いて。」

英単語1

it hold true for AAにあてはまる
considerable evidenceかなりの証拠
just because A desn’t BAだからといってBとは限らない
high-speed cinematography高速撮影
consistantly一貫して
technique change very littleテクニックの変化はまったく起きない
time taken to complete these lifts挙上するまでの時間
nearly identicalほぼ同一
differentiating区別する
bar velocityバーの速度(m/sec)
cinstitute構成
philosophy哲学
move away from AAから離れる
beyond the scope of AAの範囲を超えて
purposeful 目的のある
purposeful slow意図的なゆっくり

英単語2 absolute endurance以降

argument口論
similar argument can be made concerning 同様の議論ができる
demands are too grate to supply需要が多すぎて供給できない

おわりに

今回は前回以上に翻訳になってしまいました💦自分の勉強のためにやっているので、単語を調べる程度で翻訳機能は使わない用にしています(2,3回は使ったかも…)、間違いがあったら申し訳ないです。一次情報も載せているので気になる方はご自身でも読んでみて下さい。

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