早速論文シリーズを始めます。
今回取り上げさせて頂くのはこちらの論文です。
Do You Qualify to Be a Strength and Conditioning Professional? Garhammer, John PhD、CSCS Strength and Conditioning 20(1):p 62-64、1998年2月。
実際に私が一番最初に読んだ英語論文で、Garhammer, John博士がS&Cのプロとして働くために必要なスキルについて言及されている論文です。1998年に掲載された論文という事なので、現代主流になっているS&Cの基礎部分が研究によって固められた後の論文なのかなと思います。(1970-1995年頃に発表された論文が、今のS&Cやトレーニングの礎を築いたような印象を私は持っています。基礎となる研究が多く、引用数も多い論文が沢山あるので)
S&Cトレーナーとして仕事をしていく上で大事なことが書いてあるのと、シンプルで短いので読みやすかったです
簡単な要約を…と思ってやってみたのですが、長くなりすぎて要約なのか翻訳なのか分からなくなってしまったので、自分が初めて読んだときのまとめから先に張ります。
「要約」にふさわしいのは以下の本文よりもこっちかもしれないです。研究論文の方がまとめるという点ではやりやすいのだろうか…
以下、私が要約しながらブログを書いてみよう!!とトライしたものです。しっかり内容を読みたいというかたはこちらを是非。(一次情報は上記のURLから)
第1,2段落
南カリフォルニアというスポーツ好きが集まる地域の中にあるロングビーチ大学に勤務している身として、NSCAに送ったり資格取得をする学生が集まるS&Cのクラスにて教えていた。そこでは雇用機会についてたびたび質問され、その際にわたしはS&Cという分野での成功チャンスを増やせる教育的で実践的な経験について伝えていた。
第3,4段落
ここに示すものがS&Cとして雇用して貰うために求められる知識や経験の全てとは言わないが、以下に記述する経験や能力が無いとプロとして働ける可能性は減るだろう。カレッジのヘッドS&Cを目指す学術トレーニングには、S&Cスペシャリスト(専門家)の資格を持つ修士号の取得が含まれるかも。CSCSの資格をもつ博士号取得者は、アシスタントコーチや高校でのヘッドコーチの仕事ができる基準になるだろう。
第5段落
学位取得においてはこのようなクラスがある
- human anatomy ヒトの解剖学
- human physiology ヒトの生理学
- exercise physiology 運動生理学
- biomechanics バイオメカニクス
- motor learning/development 運動学習・運動発達
- nutrition,measurement,and evalution 栄養、測定、評価の知識
- sports psychology スポーツ心理学
- CPR and first aid 応急手当
- sports injurys and rehabilitation スポーツ障害とリハビリ
第6,7段落
実践面では、ストレングストレーニングが含まれる競技スポーツを含むべきである。ボディビルディングだけだとパフォーマンスよりも外見に重きを置いてトレーニングをするので背景としては物足りない。パーソンルトレーニングの経験だけというのも、パフォーマンスよりもフィットネスが重要視されがちだから、十分なコーチングの背景とは言えない。
第8,9段落
フリーウエイトのデモンストレーションは必須で、他にもレジスタンスマシーンやメディシンボールの適切な説明、プライオメトリクスの指導も求められる。また、基本的なPCスキルと、簡単なマシーンの修理技術、アメリカのウエイトトレーニングコーチの資格といった背景があると更なる価値となる。
第10,11段落
上記のようなスキルがあることで生徒たちはS&Cのプロとしてのフルタイム雇用のチャンスを広げられる。私自身も、この学部において上記の基準を使ってきた。
おわり
英単語
faculty | 学部 |
practical exercise | 実践的な演習,運動 |
unrealistic hope | 非現実的な希望 |
represent | 代表する |
candidate | 候補者 |
criteria | 資格認定 |
masters degree | 修士号 |
bachelors degree | 学士号 |
competitive sport | 競技スポーツ |
numerous | 多数の |
it is not a good coaching ralated background | それは良いコーチングの背景ではない(ralateの使い方) |
いかがでしたでしょうか。今回の論文は、S&Cの基礎を固めたGarhammer, John博士が書かれたS&Cコーチを目指す場合の考えでした。パーソナルトレーナー向けではないので悪しからず。